・ライフシフトってどんな内容?
といった疑問に答えていきます。
結論から言うと、現代に生きる私たちは休日に自己投資する必要がでてきます。
なぜなら、長寿化により3ステージの人生が崩壊し、大学までのスキルでは長い労働生活において通用しなくなるからです。
この記事ではLIFE SHIFT(ライフ・シフト)の「おおまかな内容の説明」と「どの点に着目して読めばいいか」をご紹介します。
目次
感想1;「ライフシフト」が伝えたいこと
ryo
時代遅れとなる3ステージの人生
今の社会では、大学卒業後の22歳くらいまでが教育、60~65歳までの約40年間を仕事に費やし、その後引退生活を送ります。
ですが多くの人が100歳まで生きる長寿化の時代では、この3ステージの人生は崩壊します。
わかりやすい例をあげると、有形の資産である”お金”について大きな問題が生じます。
1998年生まれの人が100歳まで生きると仮定して、65歳で引退した場合

引退後に最終所得の50%の生活資金を確保するには、勤労中に所得の25%も預金に回す必要があります。
25%の預金なんて現実的じゃないですよね?そのほかにも、35年の引退生活がうまくいかないとされる理由をあげます。
- 公的年金が最終所得の10%支給されると仮定している
- 生活資金のほかに住宅ローンや子供の教育費の出費がある
上述したように100年生きる時代では、65歳で引退し、35年の引退生活を送るには経済的にきびしい状況が予想されます。
ryo
人生のマルチステージ化

著者のリンダ・グラットンさんらは3ステージの人生が崩壊し、人生がマルチステージ化すると主張しています。
✔ エクスプローラー
エクスプローラーは、1カ所に腰を落ち着けるのではなく、身軽に、そして敏捷に動き続ける。
身軽でいるために、金銭面の制約は最小限に抑える。このステージは発見の日々だ。
旅をすることにより世界について新しい発見をし、あわせて自分についても新しい発見をする。
ライフシフト
エクスプローラーとして生きるのに「18~30歳ぐらい、40代半ば、70~80歳ぐらい」が適した時期として挙げられています。
なぜなら、上述した時期は人生の転換期になりやすく、エクスプローラーのステージを経験するのに効果的だからです。
18~30歳 → 教育が終了する時期、結婚する前
40代半ば → 自分のキャリアを考える時期、子供がある程度成長
70~80歳 → 引退するかどうか
どの世代でもエクスプローラーになれるチャンスはあって、自分の相性のいい選択肢を見出すことが重要になってきます。
✔ インディペンデント・プロデューサー
インディペンデント・プロデューサーとは、ひとことで言えば、職を探す人ではなく、自分の職を生み出す人だ。
ライフシフト
ここでいうインディペンデント・プロデューサーは、「起業家」とは少し異なっています。
インディペンデント・プロデューサーが行うのは、独立した立場での生産的な活動です。
個人で試行錯誤を素早く行い、どんどん学びを深めていきます。
ryo
✔ ポートフォリオ・ワーカー
異なる種類の活動を同時におこなうのがポートフォリオ・ワーカーのステージだ。
ライフシフト
本書では、3つのバランスの取れたポートフォリオが紹介されています。
- 支出をまかない、貯蓄を増やすこと
- 過去の経歴とつながりがあり、評判とスキルと知的刺激を維持できるパートタイムの役割を担うこと
- 新しいことを学び、やりがいを感じられるような役割を新たに担うこと
例えば、プログラミング業界に興味があるなら、休日にプログラミングスクールに通ってみるなど、「本業 × 新たな領域」的な日常をポートフォリオワーカーは過ごします。
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感想2;ライフシフトを読んだ気づき、興味深いところ
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気づき

ライフシフトでは、人生100年時代の長寿化の恩恵を受けるために、余暇をリ・クリエイション(再創造)に当てるべきだと主張しています。
ぼくはこの考えに、完全に同意します。
なぜなら、今年の5月からブログでのアウトプット、オンライン英会話、読書を習慣にし、休日もこれらに時間を費やすした結果、明らかな自己成長をぼくは実感しているからです。
- ブログ → 情報受信者から発信者としての視点を持てるようになった
- オンライン英会話 → リスニングとスピーキングの向上
- 読書 → 一つの事象を複数の観点から考察できるようになった
社会に目を向けると、最近は「文系だった私が、プログラミングで月10万円稼ぐまで」のようなタイトルの本をよく見かけます。
これもまさにリ・クリエイションの例です。
おそらく文系出身のPCにそんな詳しくない方が、プログラミングを学んで案件を獲得するまでに成長できたという内容です。
プログラミングで自身のスキルを、リ・クリエイションしている人は多いですよね。
興味深かったところ
以下は100年時代で変化するであろう、パートナーとの関係性についての引用です。
2人が主な稼ぎ手の役割を交互に担い、相手がキャリアの途中で仕事を中断して生産性資産を築くのを助けるのだ。
ライフシフト
要するに、一方がキャリアをアップするため休職している間、もう一方が稼ぎ手となって家計を支えるという戦略です。
この戦略はまさに理想!そう思います。ただ本書でも言及しているようにいくつかの理由で、なかなか浸透しないとぼくは考えています。
- お金リテラシーを身に着けていない
- 企業・社会に柔軟性がない
- 個人の主体性が低い
特にお金リテラシーが低いと、金融業の人に思わぬ投資をさせられる危険性があります。
結果として、自分たちの資金に余裕がなくなり、キャリアをアップするための期間を設けられない自体も想定できます。
ryo

企業や社会はわたしたちが、柔軟に働くための環境を整えるのに、時間がかかるとされています。
というのも、産業革命期に子どもの長時間労働が問題となり、環境を変える取り組みが行われましたが、解決するまで数十年かかりました。
つまり企業がマルチステージに対応するのも遅いと考えられます。
まとめ|ライフシフトを読んだ感想
いかがでしたか?
ライフシフトについて、主観を交えてまとめました。
- 3ステージの人生(教育 → 仕事 → 引退)の崩壊
- 人生のマルチステージ化
- 休日はリ・クリエイションに費やす時間が増える
- 企業・社会の変化は遅いため、パートナーと相談しあい主体感を持って時代の変化に対応しよう
自分の30年、40年先を意識して生活する人は少ないでしょう。
ですが、平成でテクノロジーによって激しい変化があったように、今後も激しい変化が続くとされています。
この変化に柔軟性を持って対応できなければ、長寿化の恩恵を受けられません。
「ライフシフト」の内容を参考に、自己投資してみてはいかがですか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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